リトケイの活動
特定非営利活動法人離島経済新聞社は、2022年10月10(月・祝)に「魚(とと)の日限定オープン!プロが選ぶ3島直送のおさかなレストラン」を開催。佐渡島(新潟県)、隠岐諸島の中ノ島(島根県海士町)、奄美大島(鹿児島県)の3島より、各島が誇る魚の目利きのプロが選んだ食材を東京に直送。3島それぞれで親しまれている食べ方や、シェフによるレストランアレンジ料理を提供しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
島根県中ノ島(海士町)より参加のゲストによる、島の紹介の様子
イベントでは、日本料理家のうすいはなこさんをシェフにお招きし、佐渡島、中ノ島(海士町)、奄美大島の3島それぞれで親しまれている食べ方に加え、うすいさんにおいしいレストラン料理にアレンジしていただき提供しました。島の海況などにより、当日魚が届かない場合に備えて準備しておいた壱岐島(長崎県)のメダイも刺身で提供しました。
佐渡島:赤メバルの昆布締め、赤メバル揚げ出し
中ノ島(海士町):白イカの和え物、寒シマメ肝醤油漬け丼
奄美大島:茹でアサヒガニ、アサヒガニの味噌汁
壱岐島:メダイの刺身
佐渡の赤メバル揚げ出し
奄美大島のアサヒガニの味噌汁
当日は、中ノ島(海士町)より「島食の寺子屋」コーディネーターの恒光一将さんと卒業生の岡村恵さん、定置網漁師の大窪諒慈さんが参加。会の始めに、島の紹介や、海山の幸が豊かな島をフィールドに料理人を育成する「島食の寺子屋」の活動、移住して漁師になった大窪さんのご経験を語っていただきました。離島経済新聞社のスタッフからは、日本で一番大きな島・佐渡島と、2021年7月に世界遺産に登録された奄美大島について紹介しました。
島の紹介に続き、魚のプロである小川 貢一さんが、佐渡島、中ノ島、奄美大島それぞれの魚の目利きに選んでいただいた魚について、地域ごとの特徴などを紹介。ゲストシェフのうすいはなこさんが当日提供する料理を紹介しました。希望者には、料理に合わせて各島からセレクトした地酒も提供。東京ではなかなか目にする機会の少ない、離島3地域それぞれの個性が溢れる島ならではの食材を味わいながら、島の魚食文化の彩りを感じていただけるイベントとなりました。
ゲストシェフのうすいはなこさん
助っ人の小川貢一さん
参加者へのアンケートでは、70%の参加者がイベントに「非常に満足」30%が「満足」と回答。「イベントを通して島への理解や興味は深まったか」との質問には、60%が「非常に深まった」、30%が「深まった」と好評をいただきました。また、100%の参加者が、佐渡島の赤メバルや奄美大島のアサヒガニ、中ノ島(海士町)の寒シマメ肝醤油漬けなど「初めて出会った食材やメニューがあった」と回答。島ならではの魚食を初体験する機会となったようです。
アンケートより、参加者の声を抜粋して紹介します。
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
離島がなくなることは、日本の文化消失だけではなく、国防やゆたかな領海の維持にも大きな影響が起こります。
私たちと、離島文化を守る活動へ応援という力を貸してください。
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